2011年7月14日木曜日

プラコドゥス ギガス Placodus gigas



 













Placodus gigas
プラコドゥス ギガス

ヨーロッパ
全長 約2m

三畳紀中期

  :
 前回のmeribenniさんのクバノコエルスの記事で、クバノコエルスの種名がギガスなのを知り、そう言えばコイツもギガス種がいたな、と描いてみました。
プラコドゥスは板歯類(板歯目)と言われる三畳紀に繁栄した爬虫類の一種です。板歯類は、このプラコドゥスのようにウミイグアナのような姿のものもいれば、ヘノドゥスやプラコケリスのようなカメのような装甲を背負ったものもいて、なかなかユニークな一群です。また、板歯類という呼称にもあるように、非常な特殊な歯を持っている事でも
知られています。


















板歯類・プセフォ
デルマ(作品詳細



今回、このイラストを描くにあたって、骨格の画像を見ていて初め
て知ったのですが、下顎に大きな突起があります。














(ゼンケンベルグ博物館にて2011年撮影)

このような大きな突起をもつ爬虫類は多くは無いはずで、他といえばトリケラトプスのような角竜や、イグアノドンやハドロサウルスの仲間でしょうか? この突起があるという事は、口が顎関節、つまり頭の後ろのほうまで大きく裂けた一般的な爬虫類とは違う、爬虫類としては異質な顔つきをしていたかも知れません。







上顎を裏側(口蓋側)から見た図。
閉口時にはグレーの部分に突起が入るのかな? 黒色の部分が歯。化石で見ると黒くて平たい、碁石を思わせる形状です。
























(ゼンケンベルグ自
然史博物館にて2011年撮影)
今回のイラストは、このドイツ・ゼンケンブルグ自然史博物館で撮影した骨格を基に、チュービンゲン大学やレーヴェントール博物館の復元骨格を参考に描きました。前に突き出した前歯から「出っ歯」状態に表現される事が多いですが、歯そのものはそれほど大きくはなく、そこに歯ぐきや唇が被ればそれほど目立たないと考え、歯の前突による露出は控えめ表現にしています。














(チュービンゲン大学にて2011年撮影)


主な参考資料
・"THE BRAINCASE OF PLACODUS AGASSIZ, 1833"
Stefania Nosotti & Olivier Rieppel

・"Handbuch der Palaoherpetologie Sauropterygia 1"
O. Rieppel


(イラスト・文 ふらぎ) 
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures」)

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