2017年10月5日木曜日

コエロフィシス Coelophysis

コエロフィシス
Coelophysis
体長3m
発見地:アメリカ ニューメキシコ州
時代:三畳紀後期

 これまで数百体の化石が見つかっています。骨が中空になっていたことから、この名前が付けられました。前足の指は4本ありますが、1本は退化して機能していませんでした。2本、3本の指を持つ獣脚類への進化の途中にある恐竜だと考えられています。
 成体のコエロフィシスの化石の腹部から、幼体のコエロフィシスの骨が見つかったことから、コエロフィシスは共食いをしていたと考えられていました。しかし、この骨はワニの仲間の骨だとわかり、共食いではなく、代わりにほかの肉食動物と争っていた可能性があるということがわかりました。
 コエロフィシスは、幼体から老齢個体までが同じ場所に集まって化石になっていることがあります。このことから、コエロフィシスは群れで生活していたと考えられています。

 
コエロフィシス 復元骨格





2017年9月27日水曜日

ロンギスクアマ Longisquama


  ロンギスクアマ インシグニス
Longisquama insignis
体長:15cm?
発見地:キルギス
時代:三畳紀後期


 6~8枚の細長い羽根が背中に生えていました。体の上半身しか見つかっていません。

2017年9月12日火曜日

ゴルゴサウルス Gorgosaurus

ゴルゴサウルス・リブラトゥス
Gorgosaurus ibratus

体長:8~9m

発見地:カナダ アルバータ州

時代:白亜紀後期



頭骨が大きくがっしりした体型のティラノサウルスやタルボサウルスなどのティラノサウルス亜科とは別の、小型で頭骨や体型がほっそりとしたアルバートサウルス亜科に分類されています。リブラトゥス種は、以前はアルバートサウルス属とされていましたが、頭骨や歯の特徴の微妙な違いによって現在はゴルゴサウルス属とされています。ゴルゴサウルスが発掘された地層からは、ダスプレトサウルス(ティラノサウルス亜科)も発見されており、同じ地域に同じような体格のティラノサウルス科の肉食恐竜が共存していたことになります。どのように共存していたかはよくわかっていません。

ゴルゴサウルス全身復元骨格
(2017年カナダ・ロイヤルティレル博物館にて撮影)


2017年7月12日水曜日

イクチオステガ Ichthyostega


イクチオステガ
 Ichthyostega

時代:デボン紀後期
産地:グリーンランド
体長:1.5m

 
最初期の四足動物の一つで、陸上に上がった可能性のある動物としては最古のものと考えられています。ただし、手足の構造から陸上を活発に動き回る事は難しく、水中での生活が中心だった様です。










2017年5月24日水曜日

カルカロドントサウルス  Carcharodontosaurs



カルカロドントサウルス Carcharodontosaurs
体長:12~13.3m
発見地:アルジェリア、エジプト、モロッコ
時代:白亜紀中期
最大級と推測される肉食恐竜の一つで、ギガノトサウルスに近い仲間です。1.6mの巨大な顎と20cmもの長さの歯を持っていました。


 

2017年5月19日金曜日

アルバートサウルス Albertosaurus


 アルバートサウルス 
Albertosaurus 
体長:9m
発見地:カナダ
時代:白亜紀後期

他の大型ティラノサウルス科の恐竜よりも華奢な体つきをしています。目の上の骨が前方に突き出し、ディスプレイとして求愛行動に使われていたという説もあります。





2017年5月18日木曜日

プロバクトロサウルス Probactrosaurus


学名:プロバクトロサウルス Probactrosaurus
体長:5.5m
発見地:内モンゴル ゴビ砂漠
時代:白亜紀前期

バクトロサウルスの前、という意味でプロバクトロサウルスと名付けられました。近縁種に比べ華奢な体格で、前肢は細長く、第1指(親指)のスパイクは小さく、主に四足歩行をしていたようです。

2017年4月26日水曜日

サルコスクス Sarcosuchus

サルコスクス Sarcosuchus 
体長:約12m
発見地:北アフリカ、ブラジル
時代:白亜紀前期

 体長12mにも達したとされる、史上最大級のワニの一つです。恐竜を含む様々な動物を食べていたと考えられますが、「デスロール」によって獲物を引き裂くことはしなかったと推測されています。
 (イラスト・山本浩司)

2017年4月7日金曜日

グロビデンス Globidens


グロビデンス Globidens
全長:約6m
発見地:北米、南米東部、アフリカ北部・西部、インドネシア
時代:白亜紀後期


モササウルスの仲間で、比較的がっしりした頭骨を持っています。グロビデンスの歯は他のモササウルス類と異なり、太めのドングリのような形をしています。この歯は、貝やアンモナイトなどの硬い殻を噛み砕くのに使われていていた可能性があります。

 グロビデンス上顎・口蓋側
シカゴ・フィールド博物館にて20 12年撮影


2017年3月21日火曜日

ペレカニミムス Pelecanimimus



ペレカニミムス Pelecanimimus
体長:約22.5m
発見地:スペイン
時代:白亜紀前期

軟組織の跡が残る化石が見つかっており、これによれば肉質のトサカやのど袋を持っていたようです。オルニトミムス類の中では原始的な種で、口には上顎・下顎合わせて200本以上の小さな歯がありました。




2017年2月25日土曜日

ポリコティルス Polycotylus


ポリコティルス Polycotylus 
体長:約5m
発見地:アメリカ、ロシア
時代:白亜紀後期

首はあまり長くありませんが、首長竜の仲間です。大きな個体の中に胎児とみられる個体が入った化石が見つかっており、竜が胎生だった事を示唆する重要な標本になっています




2017年2月15日水曜日

カーン Khaan


カーン・マッケナイ
Khaan mckennai
体長:約1.2m
発見地:モンゴル
時代:白亜紀後期

モンゴルから発見されたオヴィラプトルの仲間です。近い年齢と思われる2個体の標本を調べたところ、血道弓の形状に差があることがわかりました。これはオスとメスの違いかもしれません。因みにこの2個体には「ロミオとジュリエット」というニックネームも付けられています。
アメリカ自然史博物館・特別展にて2016年撮影

リリエンステルヌス Liliensternus


 
イラスト(徳川広和・山本彩乃)

リリエンステルヌス Liliensternus
全長:約5m
発見地:フランス、ドイツ
時代:三畳紀後期
  
若い個体の化石が見つかっています。三畳紀の獣脚類としては大型の種です。前肢の指の数は5本とも言われていますが、今回は復元骨格に合わせ4本で描いています。

ドイツ・ レーヴェントール古生物博物館にて2011年撮影

2017年2月1日水曜日

ガリミムス Gallimimus




 ガリミムス  
Gallimimus
体長:約6m
発見地:モンゴル
時代:白亜紀前期

オルニトミムス類では比較的大型の種です。小さな前足と長い後ろ足、長い尾をもっていたことから、走ることが得意だったと考えられています。



2017年1月25日水曜日

ユタケラトプス Utahceratops

   
ユタケラトプス Utahceratops
体長:約7m
発見地:アメリカ
時代:白亜紀後期

目の上に短く、外向きに生えた2本の角がありました。大きさの異なる個体の骨がまとまって見つかっており、幼体~成体が群れを作って生活していた可能性があります。

ジョン・ウェスレイ・パウエル・リバー歴史博物館にて2014年撮影




カスモサウルス Chasmosaurus

  カスモサウルス 
 Chasmosaurus
体長:約7m
発見地:カナダ
時代:白亜紀後期

後方に長く延びたフリルと、目の上の短い2本の角が特徴です。カスモサウルスの仲間の中では原始的な種です。



2017年1月24日火曜日

ニッポノサウルス Nipponosaurus

 ニッポノサウルス  
Nipponosaurus
全長:約4m
発見地:ロシア
時代:白亜紀後期

保存状態は良くないものの、全身の約60%の骨が見つかっています。名前は、発見場所のサハリンが当時日本領だったことに由来しています。





2017年1月17日火曜日

ドリオサウルス Dryosaurus

体長:3~4m
発見地:アメリカ
時代:ジュラ紀後期
首と足が比較的長く、速く走れた可能性があります。現在はイグアノドン類に分類されていますが、かつてはヒプシロフォドン類に属すると考えられていました。


2017年1月16日月曜日

カンプトサウルス Camptosaurus

体長:約7m
発見地:アメリカ
時代:ジュラ紀後期

がっしりした体つきをしていて、口先のとがった、三角形に見える頭骨をもっていました。親指のスパイクはあまり発達していませんでした




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2017年1月15日日曜日

マンテリサウルス Mantellisaurus

体長:約8m
発見地:イギリス
時代:白亜紀前期

イグアノドンに近縁な恐竜で、かつてはイグアノドンの一種だと考えられていました。イグアノドンよりも華奢な体つきをしています。





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チンタオサウルス Tsintaosaurus

チンタオサウルス 
Tsintaosaurus
体長:約9m
発見地:中国
時代:白亜紀後期

かつては、鼻面に対し垂直に突き出した、角のような突起をもっていたと考えられていました。しかし、後年の研究で、この突起が平たいトサカを構成する骨の一部であることがわかりました。



台湾国立自然科学博物館にて2013年撮影 



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2017年1月14日土曜日

グリポサウルス Gryposaurus

グリポサウルス
 Gryposaurus
全長:約9m
発見地:アメリカ
時代:白亜紀後期



鼻の部分の骨が大きく盛り上がっているのが特徴です。体表は三角錐状や稜状、多角形など、様々な形状の鱗でおおわれていました。



ユタ大学自然史博物館にて2016年撮影 



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2017年1月13日金曜日

コリトサウルス Corythosaurus


   コリトサウルス 
Corythosaurus
体長:約9m
発見地:カナダ
時代:白亜紀後期


丸く大きなトサカが特徴。様々な形状のウロコの痕跡が残る化石が見つかっています。

ニューヨーク・アメリカ自然史博物館にて2016年撮影)



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エドモントサウルス Edmontosaurus


エドモントサウルス
Edmontosaurus
体長:約13m
発見地:北米
時代:白亜紀後期


頭骨は前後に長く、上下に短い、比較的平べったい形状をしています。皮膚や、肉質のトサカのあとの化石が見つかっている種類もあります

 ノースカロライナ自然科学博物館にて2012年撮影


 クリーブランド自然史博物館にて2008年撮影



主な参考資料
・A Mummified Duck-Billed Dinosaur with a Soft-Tissue Cock’s Comb
Phil R. Bell, Federico Fanti, Philip J. Currie,
and Victoria M. Arbour


・ Hadrosaurs (Life of the Past) 
  Indiana University Press





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2017年1月12日木曜日

マイアサウラ Maiasaura




マイアサウラ Maiasaura
体長:約9m
発見地:アメリカ
時代:白亜紀後期

密集した巣化石が見つかっていることから、集団営巣をしていたと考えられています。また歯がすり減った、足が未発達な幼体の化石も発見されており、親が子の世話をしていた可能性が推測されています。




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